【11】牛の糞がたくさん・バラナシへ
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タージマハルのあるアグラを満喫した私たちは、
次の目的地であるバラナシへと電車で向かおうとしていた。
インチキ旅行会社でぼったくられツアー(?)に参加(?)したおかげで、
快適な専用車がつき、
さらにそのドライバーのBrijさんはとっても優しく、常に私たちの身を案じてくれたおかげで安全に過ごすことができた。
そんな彼ともここでお別れだ。
多分一生会うことはないのでしょう・・・
その優しい心がいつまでも彼にありますように。
彼の幸せを願っています。
いつ、どこで、誰に、何に出逢うのか分からないから
人生って不思議だなぁ。
奇跡とも呼べるような出逢いや出来事を考えると、
胸がぎゅっと締め付けられる。
この感覚が大好き。
恋してるみたい♡
さて、あのガンジス河が流れているバラナシへは寝台列車で向かう。
寝台列車とはいえ、イスに座るだけの車両もあるし個室の車両もあるし、
エアコンが効いている・いない、など様々なクラスに分かれている。
(インド在住の「ゆきんこ」さんという方のブログに詳しく書かれていたので、
興味のある方は検索してみてはいかがでしょうか!)
私たちはエアコン付きで寝る場所が3段(う~説明下手・・)のクラスが、
デリーのインチキ旅行会社によって予約されていた。
座ることさえできないほど狭かったが、眠る分には意外と快適だった。
ガタンゴトン・・・
翌朝5時前にiPhoneのアラームが鳴った。
そう、5時ごろにバラナシ に到着する予定だったのだ。
まだ起きたばかりの車内に「バラナシ~~」という声が響いた。
「やばっっ!」
飛び起きた私たちは荷物をまとめて列車の出口へと向かった。
あと5分で到着だそうだ。
ふ~間に合った~~
時間を確認しようとiPhoneを探す。
・・・・・?
ない
急いで座席に戻ると、そこにポンと置き忘れていたiPhoneが。
あっぶな!
もしすぐ降りないといけなかったら・・・
考えるとゾッとした。
バラナシジャンクション(Varanasi junction station)駅に到着した。
電車のドアが開くと、目の前には「サンタナゲストハウス」と書かれた紙を持った若いインド人の男の子ともう一人の男の子が立っていた。
私たちが泊まるゲストハウスのスタッフさんにお迎えをお願いしていたのだ。
ここだけの話だが・・・インドで人を完全に信用するのを恐れた私は、
トゥクトゥクに乗り込んでからもすぐに逃げられるように準備していた。
(そこまで追いつめられるって・・インドめっ・・・!)
ゴードウリヤー・チョーク(交差点)という所でトゥクトゥクを下りた。
というのも、ここからは徒歩でないと入れないらしい。
・・・・・
まるで迷路だ。
文字通り迷路だ。
右に、左に何回曲がったのだろう。
道も細く、地面には牛の糞(ふんって読んでね)が大量に落ちている?ある?状態。
一体どうして私がこんなところ(ごめんなさい)に来ないといけないのかが理解不能だった。
マレーシアに住んでいたこともあって、ローカルな汚い感じ?※には慣れていたはずの私でもとてつもない衝撃を受けた。
※注 マレーシアが汚い訳と言いたいわけではない!!やはり日本と比べると屋台、道、その他諸々、不衛生な場所が多かったというだけ。日本きれいだね。
一人でここに来ていたら、
帰っていただろう。
(まだきれいな道。・・・牛???)
最悪な印象をもたらしたバラナシだが、
私はもう一度ここを訪れることになる。
迷路のような道、
その辺にいる牛たちにそれらの糞たち(笑)、
ここで生活する人々、
ガンガー(ガンジス河)・・・
私は一体何に魅了されたのだろう。
このこの頃は、
想像すらしていなかったんだ。