【4】そのチャイ、毒入り!?睡眠薬入り!?
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「まずはチャイでもどう?」
/どかーーーーーん\
この言葉が爆弾のように投下された。
(ちょっとこの表現嫌いだけど)
私:(げ、これ睡眠薬とか危ない薬が入ってるかも・・・)
友達:「いっただきまーす」
私:(え!!!!!!)
止める暇なく、躊躇なくチャイを飲んだ友人を横目に、
私は友達に何もなければ飲もうと思った。
(ごめん。しかもこのことは本人に言えずじまい・・・笑)
怪しいおっちゃん:「君たちの予定は?」
と聞かれたからには答えてあげよう世の情け・・(ポケモンのロケット団風)
おっちゃんに私たちのプランを話した。
怪しいおっちゃん:「ところでデリーでは選挙が行われていて危ないんだ」
「ホテルは予約してるのか?」
行きたい場所はおおざっぱに決めていたものの、
行き当たりばったりの計画をしていたので、
予定はほとんど立てていなかった。これが致命的だった。
私たち:「まだです」
ホテルの予約がないと知ったおっちゃんは、
「それでは許可証を発行できない。」
とずばっと言い放った。
私:(は?)
「じゃあ、今からホテルに確認していいですか?」
と聞くと、
おっちゃんは私たちが目星をつけていた有名な日本人ゲストハウスに電話をかけた。
電話を代わった友達にホテルの人は片言の日本語で、
「デリーは危ないから、今すぐ出たほうがいい」
と言われたらしい。
その他にもホテルに電話をしてもらうも満室。
電車やバスを調べてもらうも満席。
と言われ、(私たちは何もしてない←ここがポイント)
ビビった私たちは今すぐデリーを出発するツアーに申し込んだ・・
申し込まされた。(一人/29,000円)
何を隠そうこのデリー駅一帯は、
ブロードウェイのミュージカルも
劇団四季も真っ青、
騙され劇場が繰り広げられていたのだ。
しかもライブで。
なんて贅沢なんだろう。
少々?高い金額(ツアー代金のこと)を支払うと、
この騙され劇場を体験できるのだから。
そして私たちが特別ゲスト出演!!
許可証がないと通れないといった人も、
あの時たまたま私たちが話しかけた人も、
グル
なんです。
多分相当な数の騙し屋がいたと思われます。
そういえば、さくら剛さんの
❝「インドなんて二度と行くかボケ!!…でもまた行きたいかも」❞
という本にもデリー駅で繰り広げられるこの様子を
ミュージカル(だっけ?)に例えてらっしゃったな。
ごめんなさい、ちょっとパクった。
ちなみに、本は他にも何シリーズかあって、
どれもユーモアあふれる面白い作品です。
さて話を戻します。
インドの旅程が決まりました。
デリー(今すぐ出発)>ジャイプル>アグラ>バラナシ>コルカタ
王道のルートなのですが、
後から考えると・・
このインチキ旅行会社のおかげでインドを楽しむことができたなんて・・・!
ありがとうとは言えない(言いたくない)ので(笑)別の一言、
ざまあみろ。
何度でも言うで~
ざまあみろ!
ざまあみろーーー!
(口悪くてごめんなさい)
約30分後・・・
怪しいおっちゃん:「そういえば君は、チャイ飲まないの?」
私:(時計と友達を見てどうもなっていないことを確認)
「いただきます」
今回は奇跡的に無事に帰ってくることができたが、
最悪睡眠薬を飲まされ監禁されたり、
バンに乗せられ全くの違う場所へ連れていかれた可能性もあったのだ。
初めてのインドとはいえ、
もう少し警戒心を持った方がいいと痛く思い知らされた。
大切な命、自分で守れる時は全力で守らないと。