【14】悲劇から奇跡へ
(4年前の出来事です)
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朝食をサンタナ(ゲストハウス)でいただいた。
他に泊まっている人たちと交流できる時間でもある。
当時朝食付きで一泊400円ほど(部屋による)。
私たちの部屋にはエアコンはなくファンがあったのだが、
この時期(4月の気候的に)はまだギリギリ大丈夫だった。
さて、荷物の状況を確認するために駅へと向かった。(前回、前々回より)
Tourist Policeのおっちゃんに来いと言われていたのだ。
忘れてはいけない。
ここはインド。
荷物を忘れた列車はバラナシを出発すると、コルカタへと進んでいく。
その距離、約700km!
その間たくさんの人が乗車するだろう。
リュックサックには、カメラのレンズ・高価な化粧品その他諸々が入っていた。
ゲストハウスのスタッフさんも、
他の誰もが口をそろえて言ったこと。
それは、
「荷物はほぼ確実に戻ってこない」
だった。
ドキドキ・・・・
おっちゃん「・・・・・・・・・・・」
私たち「・・・・・・・・・・・・」
おっちゃん「見つかった」
!!!!!!!!!!!
な、な、なんと!見つかったのだ。
きっと友達の必死のお願いに心動かされたに違いない。
私はそう思った。
絶対に見つからないから諦めたほうがいいよ
そんな言葉さえも跳ね返してしまった。
もちろんタイミングだったり、
運が良かった、たまたまなのかもしれない。
それでも信じる心を捨てちゃダメだね。
奇跡が起こったのだから。
荷物は列車で戻ってくるから、
到着するのは数日後だそうだ。
ルンルンになった私たちはゲストハウスでサリーをレンタルし、
ガートと呼ばれるガンジス河沿いの道を歩いた。
有名人になったかのように、色んな人から声がかかる。笑
注目を浴びたいのならインドはオススメ★なんちゃって。
「僕と結婚しないか?」
え♡会って1秒でプロポーズ!?笑
ひたすらこの言葉を口にし、1km?くらい後をつけてきた強者もいた。
最初は「No」と反応してた私たちだが、最終的には無視・・・
それでもついてくるなんて・・・その根性私にくれ!
去年東南アジアを旅していた時に出会った日本人はこう言った。
「(人を無視するようになるなんて)なんだか自分が悪者になっていく気がする」
分かるよ。
性格が悪くなっていくような気分。
無視ってさ、その人の存在さえも消してしまってるような感覚になるから。
それでも、歩いているだけでいちいち反応するには多すぎる声がかかるのだ。
アッシーガートという端っこまで歩いた私たちは、
水分補給に地元の女の子たちと記念撮影したり、
ぼったくりボートツアーを勧めるおっちゃんと対決したり、
レンタルサリーを存分に楽しんだ。
ゲストハウス付近までは、サイクルリキシャー(自転車をこいでくれる)で帰った。
この値段交渉がまた大変たいへん。
ゲストハウスまでの道のりで、
日本語をペラペラに話す青年に出逢った。
この人に出会ってしまったから、
私はもう一度バラナシに来ることになる。
「今を生きる」ことの大切さを知る。
バラナシという街になのか彼になのか・・
わたし、あの時恋してたのかな?