飛行機を使わずにアジア旅

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新しい土地で、見たことのない世界を感じることが大好きです。夢は、この地球上で最も愛する場所に、人に、光景に出逢うこと・・

カンボジア負の遺産【トゥールスレン虐殺博物館・キリングフィールド】

 

今回書かせていただくのは、 

カンボジア負の遺産についてです。

もしかすると気分が重くなるかもしれないので、

苦手な方は読まないでくださいね^ ^

それでも本当は…読んでいただきたいです。

 

トゥールスレン虐殺博物館/キリングフィールド

 カンボジアの首都プノンペンでは、

トゥールスレン虐殺博物館にキリングフィールドと呼ばれる、負の遺産へ訪れました。

(歴史についてはうまく説明できないので、心の余裕がある時にぜひ調べてみてください)

 


一言で言うと、

1970年代にカンボジア国内で行われていた拷問・虐殺についてです。

 

実際に何千人と拷問され殺された場所を訪れると、

本当にこんなことが行われていたかを疑ってしまうほどでした。

同時に言葉を失いました。

数々の拷問の器具、そしてどうやって拷問したかその方法まで

音声ガイドで詳しく説明を受けました。

そして殺された時の写真まで。

 

 

「私は絶対にこんなことはしない」

  

 

おそらくみんなそう思うでしょう。

その場を歩きながら、音声ガイダンスを聞きながら、私もそう思っていました。

 


しかし、音声ガイドでとても印象的だったのが、

(言葉は違いますが)

 


果たして同じことを繰り返さないって言えますか?

 

あなたの中ににポルポトが存在しないって言い切れますか?

 


絶対にしない、それは変わらないはずなのに、

そういった状況下で果たして私はNOと言い切れるのか。

大多数の人がYESと答えたら、私も変わってしまうのではないか。

もしかしたら、洗脳されてしまうのではないか

実は今まで考えたことのなかったことに、恐怖を覚えました。

 


戦争だって、同じこと。

 

絶対に繰り返してはいけないことと分かってはいても、

じゃあ私の周りの人が皆賛成したら私は周りに合わせて賛成するのか。

極端な話、友達や家族がYESでも?

 


いや違う、

 


それでもNOなんだ。

 


今までは、当たり前のように考えていた

 
絶対にしない


から


「絶対にしない」

 
に変わった瞬間でした。

 

正直に言うと、最初は恐ろしくて訪れる勇気がなく、

ドミトリーのスペイン人女性二人に誘われていなければ行かなかったかもしれません。

それに実際、人々が殺されたキリングフィールドと言われる場所では、

気持ちが悪くなり立っていられなくなりました。

「死」があまりにも近くにありすぎました。

 

それに気のせいかもしれませんが、「死のにおい」もしました。

(以前インドのバラナシに訪れたときに、人が焼かれていたにおいと同じでした)

他の人に聞いてみたところ、40年も前のことだからあり得ないと言われましたが、

実際キリングフィールドと呼ばれる場所に、亡くなった人々が土の中にまだまだたくさん埋まっているそうですし、

雨が降ると骨が土の中から顔を出すこともあるそうです。

 

もしかしたら、人の死んだにおいを嗅いだことがある人にしか分からないのかもしれませんね。

不思議な体験をしました。

 

そして、

たくさんの人のブログやレビューには

「行った方がいい」「行くべき」などと書かれていましたが、

その「場」自体を訪れたのが良かったのか悪かったのかは、

ごめんなさい、分かりません。

 

でも、私の中のふわふわしていた考えが確固たるものになったことは、大きな成長と言えるでしょう。

 


「これであなたは記憶の保持者です」

 


と締めくくられた音声ガイド。

 


私はここで行われたことを、

この先忘れないでしょう。

 


確かに記憶を保持したな。

 


そういう意味でしっくりきた言葉が、

すーっと心の中に入っていきました。

 


そういうことで、

私自身が思ったことを少しでも伝えることができたらと思い、

この文章を書きました。

 


もしここまで読んでくださっている方がいらっしゃれば、

本当にありがとうございます。

長文乱文失礼いたしました。