【15】日本語を話す青年との出逢い
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青年「(日本語をペラッペラに話す)」
私「(無視)」
友達「(日本語で律儀に会話する)」
❝ ニホンゴ ハナス人 ヨウチュウイ。
ケッシテ シンヨウシテハ イケナイ。❞
そうガイドブックにも書かれていたから、
私は話すまいと無視を決め込んだ。
しかし友達は意外と話を聞いてあげていた。
お昼ご飯を食べようと思っていると言ったら、
「お店紹介してあげるよ」と彼が言うので、
20分後に待ち合わせをすることになった。
待ち合わせの場所に行くと、彼はちゃんと待っていた。
私たち二人だけなら絶対に入らないような地元のお店だったが、
とっても美味しかった。
(彼は食べずにずっと座って待っていた。)
食べ終わった私たちに、彼はこう言った。
「お店にきなよ」
(でた、やっぱりこれが目的か)
と思っていると、
顔に出ていたのだろう、
「買うか買わないかはそこで決めればいい。強制はしない。」
「僕はTrust(信用・信頼)を大事にしている。」
と言われたので、
確かに買うか買わないかは私が判断すればいいや、と納得し、
のそのそと後をついていった。
開放的なお店にはシルク・洋服などが置いてあり、
壁には日本人のコメントがたくさん書かれていた。
「チャイに睡眠薬は入ってないよ」とか笑
(それすら嘘に見えてしまうインドよ・・人を信じるのが難しいなぁ。)
鏡の周りにはびっしりと証明写真が貼られていた。
こんなにもたくさんの日本人がここを訪れたのかと思うと、
なんだか不思議な気分になった。
「チャイいる?」
この言葉を何回聞き、何度チャイをいただいただろう。
向かいにチャイのお店があって、それを何度もご馳走してくれた。
小さなグラスに入ったチャイは、とても美味しかった。
私はその味を忘れないだろう。
書ききれないので箇条書きで。
・ここにいる人たちは日本語がペラペラ
・奥さんが日本にいる人もいた(後で調べた(笑)から多分ほんと笑)
・優しくフレンドリー
・数匹のわんちゃんがいる(名前もあった)
・なぜかお土産を勧めてくる素振りなし
・お店でこっそりビールやウィスキーを飲んでる
(言ったらアカンかも笑)
(親子なんだって)
お店の中は私にとって、とても居心地のいい場所になった。
青年「ボートに乗せてあげるよ」
日が沈もうとしている美しい時間帯に、
私たちは初めてボートに乗ることになった。