飛行機を使わずにアジア旅

地球上で一番好きな場所を探したい

新しい土地で、見たことのない世界を感じることが大好きです。夢は、この地球上で最も愛する場所に、人に、光景に出逢うこと・・

【9】タージマハルというお墓

前回の記事☟

littlegreeneri.hatenablog.com

 

ガチャ(ドアを開ける音)

 

バタン(ドアを閉める音)

 

謎の男性:「無料だから!」

 

私たち:「・・・(またか)

 

また(【6】の記事参照)車に勝手に乗ってきて、ガイド料は無料だから。と言い張る男性。

 

❝まあ、今からタージマハルという素晴らしい世界遺産を見に行くんやから、

ガイドはあってもいいよな、しかも無料やし。

チップは後で考えよう。❞

 

っちゅーことで、

一人仲間が増えた。

 

(これから書くことですが・・ガイドさんから英語で聞いたので、もし間違っていたらごめんなさい)

 

タージマハル周辺約1キロは車の乗り入れが禁止されているそうだ。

ということで、車から降りてトゥクトゥクに乗った(20ルピー)。

(あれ?トゥクトゥクはええんか)

 

中に入るにはしっかりとした荷物検査・身体検査があった。

大きすぎるカバンは、持って入ることができない。

ロッカーがあったかどうかは不明。あったような・・

 

そうそう、

後で書き忘れたら嫌なので書くが、インドのどこかの身体検査では思いっきり!しかもいきなり!(ない)胸を触られたっていうか、掴まれた・・・笑

あ、もちろん女性に。

予告なしに無言だったので、ひるんだよね。

 

 

大きな門を通り過ぎる。

タージマハルの入り口は3つある。

貴族が入る門、労働者が入る門、あ、あれあと一つ忘れた・・・

 

更に大きな門の中に入ると、だんだんとタージマハルが見えてくる。

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まるで蜃気楼みたいだ。

 

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門を完全にくぐりきると、目の前にタージマハルが構えている。

その迫力に鳥肌が立った。

 

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(写真で見たことあるし、感動?しやんやろ)

 

そう、写真では何度も見たことのあったタージマハルだが、

実物を目の当たりにすると言葉が出ないほどの迫力と威厳と、

色んなものが混ざりあって圧倒されてしまった。

 

この世の中には、写真で見た景色に過剰な期待をして、

実際見ると感動しなくなってしまう建物や景色などがある。(私だけかもしれないが)

私にとってタージマハルは違った

写真では伝わらない奥行だったり、空気、匂い、音、

実際にその場にいないと伝わらない「何か」を感じた。

 

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(実際はこんな感じ。今回右の支柱?が工事中だった。もし来月に来ていたら、全面覆われていたからラッキーだ、とガイドの男性は言った。??ラッキーっていうのは、多分何も覆われていない状態だと思うけど・・・という言葉を、私はひっこめた。笑)

 

 

それはきっと、タージマハルが

 

「お墓」

 

だからなのかもしれない。

 

 

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(右の支柱?が工事中だったので、それを除いてみた)

 

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(タージマハルからの眺め)

 

(これ、お墓なんだよね)

 

タージマハルの中を回っているときに、

何度も何度も頭の中で繰り返した言葉。

何を見ても、その言葉がぐるぐる頭の中を駆け巡り、

それ以外に表現できる言葉がなかった。

 

 

ガイドさんからの情報

・タージマハルは王様の奥様のためのお墓

・大理石はインドでとれる

・使われる大理石の型は、職人さん一つひとつ手作り

・王様は黒いタージマハルを対岸(川がある)に建設予定だった

・でも黒い石はインドではとれないから、輸入が必要

・建設費用がタージマハルの何倍もするため、王様の息子は王様をアグラ城という城に幽閉(タージマハルのすぐ横に建っている)

・王様はその黒いタージマハルを夢見てアグラ城で死去

・タージマハルにて奥様の横に王様のお墓?棺?がある

 

 

中々神秘的なストーリーだな、と感心してしまった。

 

最後にもう一度言うが、

 

 

これはお墓なのだ。

 

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(空の青と、芝生や木々の緑が絶妙なコントラストになっている)

 

 さて、

園内にはリス遣い?がいた。

餌を手に乗せて、リスがそれを目指して体に登ってくる。

リスを手なずけるのは難しいらしく(ほんまか?)

それでもこんなに人懐っこいのは珍しいとのこと・・・?

(もちろんチップください、とのお声あり)

後で思い返すと、むやみに動物に触れるのは良くない

噛まれたり引っ掻かれたりすることで、

狂犬病になる可能性だってあるのだ。

特に狂犬病のワクチンを打っていないのならば、

触らない方が良いだろう。

 

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(2,3匹手に乗ってくる)

 

 

 

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【8】私が存在したかもしれない世界

前回の記事☟ (読んでいただきありがとうございます。)

littlegreeneri.hatenablog.com

 

デリーを出発させられ、ジャイプルという街に来た私たち。

 

次の目的地は、アグラ(アーグラ)。

 

そう、そこはかの有名なタージマハルがある街だ。

 

デリーからずっと一緒♡Brij(ブリジ)さんの運転する車で何時間も移動を続けた。

 

 

砂埃の舞った道、ここに置いていかれたら生きていけないような熱帯地帯・・

 

車の窓から、ものすごいスピードで通り過ぎていく景色を見て考える。

 

ぽつんと建っている家。

 

あたりに何もない穏やかな町。

 

無邪気に遊ぶ子供たち。

 

私はまるで何か次元の違う乗り物に乗っているかのように

 

「外」の景色を観察する。

 

その土地にいるはずなのに、

 

窓という薄いガラスがあることで

 

私と外の世界が分離されている感覚に陥る。

 

不思議だ・・・。

 

ぼーっと外を眺めているとこんなことを考える。

 

私はもしかしたらこの地に生まれてきたかもしれない。

 

それは嫌だなとかそういった負の感情ではなく、

 

もしここに生まれていたら私の人生はどんな風になっていたのだろう、

 

という純粋な疑問だ。

 

答えなど見つからないのは分かっている。

 

知らない土地に来ると考えてしまうのだ。

 

日本で電車に乗っても車に乗ってもどこへ行っても

 

窓の外に見える、同じはずなのに違う世界に魅せられる私がいる。

 

何だろうこの気持ち・・心地いいな。

 

もしかしたら私?が存在していたかもしれない世界。

 

 

 

・・・・・・・って、

旅の話から脱線してもーた。

戻ろうか・・笑

 

さて、そんな風に違う世界に(ぶっ)飛んで行っている間に

目的地の大理石のお店に到着した。

 

ん?

 

目的地ちゃうし!

 

おそらく私たちが申し込んだツアーのお仲間のお店なのかな?

無理やり見学させられた。後で買うけど(写真載せます)

 

突如お店の中から、※日本がペラペラなインド人男性が出現した。

※ガイドブックには日本語がペラペラな人は注意が必要と書かれている 

 

彼曰く、

・日本に奥さんと娘がいる

・今は一時的に家族がインドに来ていて明後日帰る

・娘は青学に行ってる

・私もインド人が信用できない時がある

 

・・・・・

 

正直言うと、この方が信用できるかは最後まで分からなかった。

とても残念なことだ。

騙そうとする人たちに囲まれると、

本当に信用できる可能性のある人さえも疑ってしまうからだ。

それに、日本語が話せても詐欺師かどうかは分からないし・・・

 

お店でインチキそうな占い師に占ってもらったり、

大理石(本物かは不明・・)の小物を購入したり、

美味しいチャイをいただき(本人も飲んでたから大丈夫・・?)

ランチにおいしいお店を教えていただいた。

 

・・・・

 

でかっ!

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(食べかけ、すんません)

 

ドーサという油で揚げたパリパリの料理が出てきたが、

あまりの大きさに仰天した。

 

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このヨーグルトのようなものにスパイスがかかったデザート???、

これは私でも口に合わなかった・・・。

 

 

これが購入した大理石のなんか・・・?

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本物かは分からないが、気に入っているので良し。

 

 

アグラに到着した、ということは・・・

次は、

 

タージマハル

 

だ~~~~

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【7】私の血は、まずい!?

前回の記事☟

littlegreeneri.hatenablog.com

 前回はチップのプチ争奪戦?があり、疲れた私たちはホテルへと向かった。

 

 

「俺たちは一泊1500ルピー(当時3000円弱)以上のホテルしか手配しないんだぜ」(ドヤ顔)

デリーの自称政府公認の旅行会社の怪しいおっちゃん(顔覚えてるぞー)は言ったはず。

※詳しくは記事の【3】【4】をご覧あれ。

 

到着してネットで検索すると、あら不思議。

一泊約半額の800ルピーで泊まれるじゃないかー。

さすがぼったくり旅行会社!

しかし、AC(エアコン)もファンもついていたので快適だった。

 

 

それも朝起きるまでは・・・

 

目が覚めると友達も目が覚めていた。

 

 

おはよう、を言う前に、

 

「昨日南京虫に刺されたし」

 

 

この言葉を聞いて、全身に寒気が走った。ぞわ~~~

何故なら私はこの言葉を恐れていたのだから。

 

南京虫とはベッドバグ(Bed Bug)とも言われ、

主に夜間に活動するダニのような虫だ。

電気を消して眠っていると、もぞもぞと出てきて私たち人間の血を吸うのだ。

(気持ち悪い。泣)

 

刺されると恐ろしく痒くなり、皮膚も腫れる。

インドに来る前にネットで情報を集めていたのだが、

私はこれだけにはどうしても噛まれたくないと思っていた。

 

ちなみにアース製薬のサイトに南京虫トコジラミの記事を見つけたので貼っておきます。

あ、虫の画像出てくるので苦手な人は注意!

www.earth.jp

 

急いで全身を確認する。

すぐ隣で寝てたし私も絶対噛まれてるやん~泣

と思うもまったく跡がないし、痒くもない。

友達は足に手にかなり噛まれたという。

しかも痒すぎて深夜2時頃に起こされ、長袖長ズボンに着替えムヒまで塗ったという。

見ると、噛まれて腫れているのが分かった。

 

え?私は?

 

噛まれたくなかったのは事実だが、

隣で半そで半ズボンで就寝していた私を噛まないってどういうこと?

と疑問に思っていたら、

 

「夜起きたときに一匹つぶしてからは安眠できたわ」

 

と友達。

 

(な~んだ、一匹だけしかいなかったからか)

 

と変に納得してしまった。

 

私、蚊にもあまり刺されないタイプで、

昔から「私の血はまずいに違いない」と思っていた。(今も多少思ってる)

ただ、蚊に刺されやすい人の特徴はネットにたくさんあるが、

おそらく私は低体温(35℃前半~半ばくらい)なので狙われにくいのだろうと自己完結。

 

 

記事を書きながら知ったのですが、

日本でも増加しているみたいですね・・・

大阪市のサイトにこれ☟見つけちゃいました・・虫注意!

www.city.osaka.lg.jp

 

私の家にも何かしらダニ系がいるのは分かっているが・・・

気を付けよう。

 

 

ちゅ~ことで、

虫のお話でした、じゃんちゃん。

 

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【6】料金は無料。でもチップくれくれ!

前回の記事☟

littlegreeneri.hatenablog.com

 

前回の記事ではデリーを強制的に出発させられ

ピンクシティと言われるジャイプルという街へ向かった。

 

現地に到着するや否や、会社のガイドと名乗る男性が車に乗り込んできた。

私たちは「ガイドはいらない!」というと、

彼はガイド料はツアーに含まれているから無料だと言いはった。

絶対に完全に無料ならと念を押し・・・渋々(ほぼ無理やり)了承した。

 

これから、アンベール城という世界遺産に行くと言う。

 

ja.wikipedia.org

 

ガイドの彼は英語が堪能で、敷地内のことを詳しく教えてくれた。

(内容については・・忘れた!(潔い笑)なんせ4年前のことで、日記に書き留めていなかった)

 

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案内が終わり、

ガイド料が無料と聞いていた私たちはあることを忘れていた。

 

それは、チップだ。

 

「チップをくれ!」(しかも、なかなかいい金額の指定つき)

とガイドの男性に言われた私たちは、

「無料って言ったじゃん!しかも勝手に車に乗ってきたくせに!」と抗議した。

 

思い返すと、私たちがチップ制度のことを忘れていたのが悪かった。

日本にはチップの制度がないので、海外へ行くと忘れがちなのだ。

 

つまりこういうことだ。

 

 

ガイド料は無料(チップはたっぷりもらうけどな)

 

今回は私たちに落ち度があったので、

地球の歩き方(インド)」でチップの相場を確認した。

 

・・・・・

 

私たち:「これどうぞ」相場のチップを差し出す)

 

ガイドの男性:「足りない!もっとくれ!いいサービスしたじゃないか!写真もたくさん撮ったじゃないか!」

 

私たち:「・・・ごめんなさい(相場の金額お渡ししたからいいでしょ泣)

 

この押し問答が10分は続いただろうか。

ガイドの男性は呆れて?怒って?車から降りて行った。

後味の悪い観光となった。

 

 

チップに関しては賛否両論あるので、

知識があまりない私が語るのは少し気が引けるのだが、

(欧米やアメリカではほぼ義務でありマナーであるということも聞く)

今回の件は、どうだろう。

 

チップを忘れていた私たちはそれを認め、

きちんと相場のチップをお支払いした。

それでもそれよりはるかに高い金額を提示してきた男性に、

私たちは断っても良いのではないか。

それに腹を立てるのなら、最初から「ガイド料は無料」などと言わなければいいのだ。

こっちもあっちも気分悪く終わる必要などなかったじゃないか。

 

インドではこのようなバトルが今後相当回数起こる。

ただ、残念ながらそれは仕方のないことなのだ。

 

 

2019年のこと。

東南アジアを周っていた時、

料金やチップをぼったくろうとする人々にたくさん出会ってきた。

私は大人げのないことに、彼らに対し「怒る」という選択肢をとっていた。

 

ぷんすか怒っていた私に、一緒に旅をしていた彼(元カレ)はこんな感じのことを言った。

 

「彼らには生活がかかっている。俺たちは(ぼったくることが)良いか悪いか、でその人たちのことを判断しているけど、彼らには家族の生活がかかっている。もし俺が家族を養う立場にあったとしたら、家族を守るためにはそうするだろうね。明日生きるか死ぬかの世界で、良いか悪いか、そんなことは考えられない。」

(私自身で勝手に解釈した部分もあるかもだけど)

 

と。

 

怒っていた私は情けなくなった。

私はとてつもなくいい環境にいることを思い知らされたのだ。

ぼったくろうなどと考えなくても、働けば生活できる給料を手に入れることができる。

食べたいものを食べ、着たい服を着、生活に困ったことのない私に、

彼らの気持ちなど分かるはずもないのだ。

 

 

(インドを旅したのが2016年のことだから・・・

それまではぼったくる人には怒っていたことになる。)

 

 

 

さて、今日の観光を終えた私たちは宿へと向かった。

・・・恐怖の館へと化すとはこの時はまだ知らなかった。

 

 

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【5】デリーを(強制的に)抜け(させられ)る

前回の記事☟

littlegreeneri.hatenablog.com

 

デリー騙され劇場に特別ゲストとして参加した私たちは、

晴れやかな気持ち・・・ではなく、疑問に思いながら、

旅行会社の建物からようやく出ることができた。

(※ツアーも強制ではなかったし、出ようと思えば出れる環境ではあった)

 

デリーからジャイプル・アグラへは専属ドライバーがつくのだ。

紹介されたのは「Brij(ブリジ)さん」というガタイのいい男性。

 

さっそく車に乗り込み、走り続けた。

見ず知らずの人の車で・・爆睡した。

多分私口開いてたし、目も半開きになってたかも・・笑

危機感が足りないのだが、疲れがピークに達していた。

 

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ハッと起きると、おなかが空いていた。

日本時間で3時を過ぎていた。

(ちなみにインドとは3時間半の時差がある)

 

私たち:「なにか食べたいよ~~~」

と雛のように訴えると、

荒地の真ん中にある、地元の人しか行かないようなレストラン・・・

いやレストランとは到底呼ぶことができない場所へ連れて行ってくれた。

 

カレーなのかよくわからない汁物と、

ロッティを2枚頼んだ。

味がかなり濃いが、食べられないほどではなかった。※

ハエがたくさん飛んでいた。

 

 ※私は幼少期にシンガポール・マレーシアに8年ほど住んでいた。

小さい頃から色んな料理を食べてきた私の味覚の幅?は広い。

周りの人が「ん~~美味しくないよね~」と言ってる料理を

「心の声(おいし~~)」と言ってむしゃむしゃ食べるほど。

このブログではそんな私の味覚が基準なので注意してください。笑

 

 

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腹ごしらえした私たちは、

ピンクシティと言われるジャイプルという街まで長い道のりを走った。

 

次回はチップ・・・お心づけのお話。

 

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【4】そのチャイ、毒入り!?睡眠薬入り!?

  前回の記事☟

littlegreeneri.hatenablog.com

 

「まずはチャイでもどう?」

    /どかーーーーーん\

この言葉が爆弾のように投下された。

(ちょっとこの表現嫌いだけど)

 

私:(げ、これ睡眠薬とか危ない薬が入ってるかも・・・) 

友達:「いっただきまーす」

私:(え!!!!!!)

 

止める暇なく、躊躇なくチャイを飲んだ友人を横目に、

私は友達に何もなければ飲もうと思った。

(ごめん。しかもこのことは本人に言えずじまい・・・笑)

 

 

怪しいおっちゃん:「君たちの予定は?」

 

と聞かれたからには答えてあげよう世の情け・・ポケモンロケット団風)

おっちゃんに私たちのプランを話した。

 

怪しいおっちゃん:「ところでデリーでは選挙が行われていて危ないんだ」

         「ホテルは予約してるのか?」

 

行きたい場所はおおざっぱに決めていたものの、

行き当たりばったりの計画をしていたので、

予定はほとんど立てていなかった。これが致命的だった。

 

私たち:「まだです」

 

ホテルの予約がないと知ったおっちゃんは、

「それでは許可証を発行できない。」

とずばっと言い放った。

 

私:(は?)

  「じゃあ、今からホテルに確認していいですか?」

と聞くと、

おっちゃんは私たちが目星をつけていた有名な日本人ゲストハウスに電話をかけた。

電話を代わった友達にホテルの人は片言の日本語で、

「デリーは危ないから、今すぐ出たほうがいい」

と言われたらしい。

その他にもホテルに電話をしてもらうも満室。

電車やバスを調べてもらうも満席。

と言われ、私たちは何もしてない←ここがポイント)

ビビった私たちは今すぐデリーを出発するツアーに申し込んだ・・

申し込まされた。(一人/29,000円)

 

何を隠そうこのデリー駅一帯は、

ブロードウェイのミュージカルも

劇団四季も真っ青、

騙され劇場が繰り広げられていたのだ。

しかもライブで。

なんて贅沢なんだろう。

少々?高い金額(ツアー代金のこと)を支払うと、

この騙され劇場を体験できるのだから。

そして私たちが特別ゲスト出演!!

 

許可証がないと通れないといった人も、

あの時たまたま私たちが話しかけた人も、

グル

なんです。

多分相当な数の騙し屋がいたと思われます。

 

そういえば、さくら剛さんの

❝「インドなんて二度と行くかボケ!!…でもまた行きたいかも」❞

という本にもデリー駅で繰り広げられるこの様子を

ミュージカル(だっけ?)に例えてらっしゃったな。

ごめんなさい、ちょっとパクった。

ちなみに、本は他にも何シリーズかあって、

どれもユーモアあふれる面白い作品です。

 

 

 

さて話を戻します。

インドの旅程が決まりました。

 

デリー(今すぐ出発)ジャイプル>アグラ>バラナシ>コルカタ

 

王道のルートなのですが、

後から考えると・・

このインチキ旅行会社のおかげでインドを楽しむことができたなんて・・・!

ありがとうとは言えない(言いたくない)ので(笑)別の一言、

 

ざまあみろ。

 

何度でも言うで~

ざまあみろ!

ざまあみろーーー!

(口悪くてごめんなさい)

 

 

約30分後・・・

怪しいおっちゃん:「そういえば君は、チャイ飲まないの?」

 

私:(時計と友達を見てどうもなっていないことを確認

  「いただきます」

 

 

今回は奇跡的に無事に帰ってくることができたが、

最悪睡眠薬を飲まされ監禁されたり、

バンに乗せられ全くの違う場所へ連れていかれた可能性もあったのだ。

初めてのインドとはいえ、

もう少し警戒心を持った方がいいと痛く思い知らされた。

大切な命、自分で守れる時は全力で守らないと。

 

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【3】デリーで連れ去られる

前回の記事☟

littlegreeneri.hatenablog.com

 

 デリー駅に到着した。

ここからが面白い(?)ところ…

 

インドへ行く人が口を揃えて話すこと。

それは、

「騙される」

ということ。

 

そう、デリー駅で騙される人が一番多いのは知っていた。

心配性の私は何度も何度もインターネットで情報を集め、騙されまいとしていた。

だから、

駅でインド人男性に

 

「そこの道路(メインバザール)は選挙があってとても危険だ。

入るのに政府が発行する許可証が必要なんだよ。」

 

と言われた時、

私は、

 

(きたーーーー!これが騙されるやつや!)

 

と喜んでいた。(泣)

友達はそうとは知らず、私の横でうんうん頷いていた。

 

 

「政府のところまでどうやって行く?俺のタクシー乗って行くか?」

 

と言われたので、私はこりゃやばいと思い、

「歩いて行くので結構です」

と丁重にお断りした。

(丁重にお断りしたのはこれが最後になるとはつゆ知らず…)

 

騙されるゾーンクリア!と思った。

しかし、ここからが彼らの本番。

 

メインバザールという大通りへ抜ける道を探していたところ、

たまたま英語が通じそうなおじさんを発見した。

 

(私)「メインバザールに行きたいんですが」

 

と声をかけた。

するとおじさんも、

 

「ああ。今デリーでは選挙があって、危険なんだ。

この前も外国人がナイフを突きつけられて

命は奪われなかったが金品を奪われたよ。」

 

と言ってきた。

向こうから話しかけてきたわけではないおじさんさえそう言っている。

私は少し信じそうになっていた

 

「とりあえず、政府公認の会社へ行けばいろいろ情報が入るから行ってみたら?」

 

と言われ、行くだけなら…と思い、ついて行ってしまった。

 

 

文章で読むと明らかにおかしいと感じられたと思う。

日本で騙されないように記事を読んでいた私は、

「そんなん絶対騙されへんに決まってるやん」

と高をくくっていた。

 

だが、知り合いもいないインドの首都デリーの真ん中で、右も左も分からない状況。

判断力をこんなにも鈍らせるとは思いもしなかった。

それはまるで、「私は絶対詐欺になんか引っかからない」と断言していた人が、

あっさりと騙されてしまうような心理状態にあったのだろう。

 

 

バンに乗せられ(はい、危険〜)

コンノートプレイス(もっと危険〜)

裏路地(さらにもっと危険〜)にある

いかにも怪しい建物に案内された。

 

事務所の中には(インチキそうな)インド人のおじさんが座っていた。

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イメージ

※絵心がないのはスルーでお願いしやす


Incredible Indiaというポスターがそこら中に貼られていた。

おそらく政府公認だということを強調したかったのだろう。

 

 

個室に入り、

 

バタン

 

とドアが閉められた。

密室におじさんと女二人。

私はパニックになりそうだった。

呼吸が荒くなり、汗がどっと出た。

もしかしてこのまま閉じ込めて契約するまで外に出さないつもりなのではないか・・・

あるいは最悪、こ、殺される・・・!? 

 

明らかに私の顔が引きつっていたのだろう、

おじさんは別のスタッフに

「扉は開けておけ」

と指示した。

 

ふう。

続く・・・

 

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【2】北京でのトランジット

前回の記事☟ 

littlegreeneri.hatenablog.com

 

3時間もすると、北京に到着した。

ここでは9時間のトランジットがあるので、

中国に入国し観光することにしていた。

万里の長城へ行く予定だったが、

時間がかかることが判明し急遽行き先を変更した。

天安門広場行くことにした。

 

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それにしても、

飛行機の中からも空港からも疑問に思っていたことがあった。

 

空中に浮いているタンポポのようなものは何だろう?

タンポポのような白いふわふわがたくさん飛んでいたのだ。

 

後で知ったのだが、環境汚染によるものだった。

 

本来たくさん観光する予定だったが、

環境汚染にテンションが下がり、

少し洒落たレストランに逃げ込んだ。

 

麺、ご飯、小籠包、北京ダック、炒め物…

友達とたらふくたいらげ、北京での思い出がこのレストランになった。

あまりにたくさん注文するので、店員さんは少し引いていたような・・・

しかし、店員さんは皆優しく対応してくれたし、一緒に写真も撮った。

値段を気にせず食べて一人約2800円と、とても安かった。

 

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環境汚染が落ち着いたらまた訪れたいが、

そうでなければ・・・ 

 

北京からデリーまでのフライト。

一番の思い出は、前の席に座っていたインド人ご夫婦が

思いっっっっきり席を倒してきたこと。

友達は応戦し、これ以上倒されないように席を押していた。

さらに友達は、前の席の夫がトイレに行っている間に席を戻したという強者。

後からこのことを聞いた私は笑った(苦笑?)

 

 

出発が2時間ほど遅れたため、

到着ももちろん遅れた。

本来は深夜2時に到着する予定だったが、

朝の5時前に到着した。

おかげで空港からの始発電車を待つ時間が短くなった。 

 

電車に乗り込み、

空港から市内へ向かった。

 

これから壮絶な旅が待っていようとは、

この時は想像さえしていなかったんだ。

 

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