飛行機を使わずにアジア旅

地球上で一番好きな場所を探したい

新しい土地で、見たことのない世界を感じることが大好きです。夢は、この地球上で最も愛する場所に、人に、光景に出逢うこと・・

【3】デリーで連れ去られる

前回の記事☟

littlegreeneri.hatenablog.com

 

 デリー駅に到着した。

ここからが面白い(?)ところ…

 

インドへ行く人が口を揃えて話すこと。

それは、

「騙される」

ということ。

 

そう、デリー駅で騙される人が一番多いのは知っていた。

心配性の私は何度も何度もインターネットで情報を集め、騙されまいとしていた。

だから、

駅でインド人男性に

 

「そこの道路(メインバザール)は選挙があってとても危険だ。

入るのに政府が発行する許可証が必要なんだよ。」

 

と言われた時、

私は、

 

(きたーーーー!これが騙されるやつや!)

 

と喜んでいた。(泣)

友達はそうとは知らず、私の横でうんうん頷いていた。

 

 

「政府のところまでどうやって行く?俺のタクシー乗って行くか?」

 

と言われたので、私はこりゃやばいと思い、

「歩いて行くので結構です」

と丁重にお断りした。

(丁重にお断りしたのはこれが最後になるとはつゆ知らず…)

 

騙されるゾーンクリア!と思った。

しかし、ここからが彼らの本番。

 

メインバザールという大通りへ抜ける道を探していたところ、

たまたま英語が通じそうなおじさんを発見した。

 

(私)「メインバザールに行きたいんですが」

 

と声をかけた。

するとおじさんも、

 

「ああ。今デリーでは選挙があって、危険なんだ。

この前も外国人がナイフを突きつけられて

命は奪われなかったが金品を奪われたよ。」

 

と言ってきた。

向こうから話しかけてきたわけではないおじさんさえそう言っている。

私は少し信じそうになっていた

 

「とりあえず、政府公認の会社へ行けばいろいろ情報が入るから行ってみたら?」

 

と言われ、行くだけなら…と思い、ついて行ってしまった。

 

 

文章で読むと明らかにおかしいと感じられたと思う。

日本で騙されないように記事を読んでいた私は、

「そんなん絶対騙されへんに決まってるやん」

と高をくくっていた。

 

だが、知り合いもいないインドの首都デリーの真ん中で、右も左も分からない状況。

判断力をこんなにも鈍らせるとは思いもしなかった。

それはまるで、「私は絶対詐欺になんか引っかからない」と断言していた人が、

あっさりと騙されてしまうような心理状態にあったのだろう。

 

 

バンに乗せられ(はい、危険〜)

コンノートプレイス(もっと危険〜)

裏路地(さらにもっと危険〜)にある

いかにも怪しい建物に案内された。

 

事務所の中には(インチキそうな)インド人のおじさんが座っていた。

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イメージ

※絵心がないのはスルーでお願いしやす


Incredible Indiaというポスターがそこら中に貼られていた。

おそらく政府公認だということを強調したかったのだろう。

 

 

個室に入り、

 

バタン

 

とドアが閉められた。

密室におじさんと女二人。

私はパニックになりそうだった。

呼吸が荒くなり、汗がどっと出た。

もしかしてこのまま閉じ込めて契約するまで外に出さないつもりなのではないか・・・

あるいは最悪、こ、殺される・・・!? 

 

明らかに私の顔が引きつっていたのだろう、

おじさんは別のスタッフに

「扉は開けておけ」

と指示した。

 

ふう。

続く・・・

 

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